今日は、AND Projectの「AND」の由来について書きたいと思います。
二兎追う者は一兎も得ず?
ところで、みなさんは目の前に欲しいものが2つあったら、どうしますか?
同時に2つ欲しいけど、しょうがなく1つはあきらめて手放したという経験はないでしょうか?
日本のことわざに「二兎追う者は一兎も得ず」があります。
このことわざは、2つのものは同時には手に入れることができないといった意味です。
学生であればスポーツか勉強か、社会人であれば仕事か家庭かといった選択に迫られることもあると思います。
どちらも大切です。
できれば両方を手に入れたいですよね!
ビジョナリーカンパニー -時代を超える生存の原則-というビジネス書では、「二兎を得る力」が紹介されています。
二兎を得る力
ANDの才能
一見、相反していて手に入れることが難しいと思われることを両方手に入れることができる力
イメージしやすいのは大谷翔平選手ですね!
野球において相反する「打つ」と「守る」の力を同時に手に入れ、二刀流という唯一無二の偉大な選手になりました。
ビジョナリーカンパニーの中では、「自由と規律」「利益と社会的責任」を同時に追求できる企業がビジョナリー(偉大な企業)になっていくと書かれています。
私は指導者である自分と重ねて考えてみました。
「チームの勝利」と「選手の成長」の両方を目指した時間を、選手と過ごすことができたら。
こんなステキなことはないなぁ、と感じ始めました。
心の変化とともに、指導の中身にも変化がありました。
これまでは選手に言って聞かせて、分からせて、理解させるまで徹底的に教え込む指導をしていましたが、「教える」と言う部分と「考えさせる」と言う部分のバランスを意識して練習をデザインするようになりました。
「どうやって教えよう?」ばかり考えていた私の世界に「どうやって気づかせよう?」という問いが生まれました。
以前に増して、選手と過ごす時間が楽しくなりましたね!
また、同時期に堀里也先生(新潟市立白新中学校)から手紙屋という本を紹介していただきました。
この本の中で、主人公は働く意味と学ぶ意味を「社会への貢献」と見出しています。
私自身のビジョンと重ねたときに、
バスケットボール指導で人材育成 = 社会への貢献が思い浮かびました。
ステキな本との出会いもあり、少しずつ自分の思考を言語化(可視化)することができるようになってきました。。
ANDの由来は、ANDの才能から起こりました。
二兎(チームの勝利と選手の成長)を追いながら、これからの時代が求める人材育成に少しでも貢献できれば嬉しく思います。