AND Project vol3 REPORT

目次

Special Thanks

「バスケットボール指導で主体的な人材育成に貢献できないか?」という私の問いから動き出した企画でした。準備段階から当日まで、たくさんの方々のサポートをいただきながら無事終えることができました。本当にありがとうございました。

 コーチセッションでは、ERUTLUC代表の鈴木良和さんをお迎えし、新潟県内の4名のコーチ陣と共にそれぞれの視点から各セッションを担当していただきました。目的であるテーマは同じですが、それぞれのコーチが違った切り口からつくり上げるコーチングストーリーにワクワク、ドキドキする刺激的な1日でした。コーチセッションの後には、コーチ陣と参加者の皆さまで振り返りの時間をもちました。「学び + 振り返り = 成長(新たな発見)」と考えていたので、今回の振り返りの時間をどれだけ充実させられるかは、私にとっての大きなチャレンジでした。

「相手を感じるスキルをどう磨くか?」

「ゴール設定への手立てはあったか?」

「教えると考えさせるのバランスを、どうデザインするか?」

「手段の目的化について」など

たくさんの問いについて意見交換を行う中で、スポーツコーチングがこれからの教育にも大きく貢献できると実感することができました。今企画で得た学びを、より多くの方々に届けられるように今後も「やってみよう!」を大切に活動していきたいです!

鈴木良和さんをはじめ、ご協力いただいたコーチ陣の皆様、そしてご来場いただきましたすべての方々に感謝申し上げます。ステキな時間をありがとうございました!

                                      AND Project 代表 伊藤周平

鈴木良和コーチ(バスケットボールの家庭教師 ERUTLUC代表)

セッションメニュー

【午前の部】

①本気じゃんけん

②本気じゃんけん(サポート)

③1on1(スロット)※相手Defを飛ばせない

④1on1(ゴール下)※相手Defを飛ばせない

⑤1on1(vs bodyup)※Defの手の位置(上・下)によって「動きやすさ」に変化はあるか?

⑥1on1(vs closeout)※前足を攻める

⑦3×3

【午後の部】

①勝利からの逆算「オセロの4つ角は?」「Ofeの回数を増やすためには?」「期待値の高いシュートとは?」

②1on1(vs closeout)※スタブドリブルから1フェイク1ステップシュート

③1on1(vs closeout)※前足を攻める

④3つのChance局面とは?

⑤3on3(transition)

参加者のみなさんへ

感じる力

堀里也コーチ(新潟市立白新中学校)

セッションメニュー

~エコロジカルアプローチを実践してみる~

GOAL

NBA(NoBallArea)ドリルを基に,1on1でオフェンス・ディフェンスが共に相手に影響を及ぼすこと

①ハーフライン(センターサークル)からオフェンスが2ボール、ディフェンスが1ボールで1on1を行うルール 

 ・オフェンスは、決められたボールでしかドリブルおよびシュートを打つことができない。

 ・ディフェンスは、持っているボールを使ってオフェンスが持つボールを落とすか、ドリブルをスティールする。

②オフェンスのルールを緩和し、オフェンスが2ボール、ディフェンスが1ボールで1on1を行う

 ・①のルールから、オフェンスは決められたボールでドリブルするが、シュートはどちらのボールでも良い。

③さらにオフェンスのルールを緩和し、オフェンスが2ボール、ディフェンスが1ボールで1on1を行う

 ・②のルールから、オフェンスは決められたボールでドリブルするが、ドリブルチェンジのために持ち替えても良 

  い。シュートはどちらのボールでも良い。

 ・さらに、オフェンスが有利な状況であれば、ディフェンスにとって有利になるようなルールを設定する。

④オフェンス・ディフェンスのルールを緩和し、相手に影響を与えることを目的に通常ルールの1on1を行う。

⑤ハーフライン(サイドライン)から、同じようにオフェンスが2ボール、ディフェンスが1ボールで1on1を行う。

 ・ドリブルをしている状況から左右どちらかにあるゴールに向かって1on1を仕掛ける

 ・ドリブルしている反対側のゴールにしか攻めることはできない。

⑥オフェンスが有利な状況であれば、ディフェンスにとって有利になるようなルールを設定する。 

⑦⑤の基本ルールを基にオフェンスが有利な状況であれば、ディフェンスにとって有利になるようなルールを設定す

 る。

参加者の皆さんへ

一般参加者の皆さん

「バスケットボールで必要なスキルの練習をしているのに、いざゲームになるとそのスキルが発揮されない。」多くの指導者がこんな悩みを抱えているはずです。私もその悩みを抱える指導者の一人です。

これからの指導現場に、なぜエコロジカル・アプローチが必要なのか?

ぜひ参考にしながら、自分のチームの練習を見直してみてください。きっと新たな視点を得られるはずです。

選手の皆さん

ルールとは、「従うもの」ではなく、「自分(たち)で決め、運用するもの」です。ルールの目的を考え、共有する体験をスポーツで経験することで、目の前の「ブラック校則」を自分たちの手で変えることもできるはずです。

失敗しないルール作り【RULE DESIGN】

こんな書籍を読むことも、自分自身のプレイの質を高めるきっかけになるかもしれません。

大塚太郎コーチ(長岡市立与板中学校)

セッションメニュー

大塚コーチsession資料はこちら

参加者の皆さんへ

グッドプレーヤー、グッド保護者、グッドコーチが1人でも多く増えて、大切な育成年代が輝くよう、まずは私がもっと学びを深めたいと思います。

中野秀一コーチ(長岡市立宮内中学校)

セッションメニュー

○W-up(1on1の姿勢・足さばきにつながる動き)

・前後股通し(前進・後進)

・8の字(前進・後進)

・8の字(フロントターン前進・リバースターン後進)

・レッグスルー(横向きに進む)

 ○ハーフコート1on1~オールコート1on1

・条件付き1on1(コートのどこから始めてもよい)

・条件付き1on1(ドリブルは1回まではよい)

・条件付き1on1(期待値の高いシュートを打つ)

・2ガードポジションから1on1

 ○ハーフコート2on2~オールコート2on2

・2ガードポジションとボールサイドコーナー

・2ガードポジションと逆サイドコーナー

参加者の皆さんへ

オフェンスの終わり方がディフェンスの切り替えの場面にどう影響するか、またパスを出すタイミング(シュート以外の1on1の終わり方)はいつが良いのかを考えてほしいと思い、今回のメニューを設定しました。バスケットボールは、オフェンスとディフェンスが連続しているスポーツです。ネクストプレーに意識をもつ一助になっていれば嬉しいです。セッションに参加していただき、ありがとうございました。

西澤思音コーチ(長岡市立刈谷田中学校)

セッションメニュー

・フィニッシュドリル VSヘルプDef(ウイングから)

・フィニッシュドリル VSヘルプDef(トップから)

・アドバンテージ1on1(パス交換)

・アドバンテージ1on1(コーン)

・アドバンテージ1on2(クローズアウト)

参加者の皆さんへ

選手の皆さん、一般参加者の皆さん、AND Projectに参加していただきありがとうございました。今回は「見る」をテーマに練習を考えました。皆さんと一緒にテーマに向かって活動することができ、とても有意義な時間になりました。今回は、「何のために何を見るのか」というところまで深めることができなかったので、その部分をぜひみなさんで考えてみてください!私自身も「見る」と言うテーマを深めることができるよう、学び続けていきます!

参加者の皆さんの声

選手のみなさん

・自分をどう変えるかを考えることができたし、バスケについてさらに深めることができました。

・いろんな練習ができて楽しかったし、自分のチャレンジにもなったのでよかった。

・これからに生かせる練習や印象に残った言葉がたくさんあった。関心から影響を広めることが大切だと分かった。

・このイベントのように、色んな人から学べる機会がもっと増えたらいいと思った。

・鈴木コーチは選手を褒めていたし、ストレートに言わなくても選手に気付かせることが上手で分かりやすかった。

・いろんなコーチからスキルやバスケについて学べて、とても刺激になった。

指導者、保護者のみなさん

・指示されたことだけではなく自分でどうすれば良くなるのかを考えて練習をしていかないといけないと感じました。

・バスケットボールって奥が深いなと思いました。

・ただ言われたことをやるのではなく、主体性をもって、色々考え気づきながらやることが大事だと考えさせられました。

・指導する事はどれだけ正しい情報を与えて導くかと言うイメージを持ってましたが、与え過ぎず、自主性を持たせながら指導する姿は難しいけど、チャレンジする価値があるテーマだと思いました。

・鈴木さんのような、聞き取りやすい声 ・惹き付ける話し方 ・子供たちをその気にさせる声のかけ方はとても参考になりました。

・とにかく1日「刺激の連続」で、思考をフル回転させていただいた1日でした。バスケットボールの指導を通して、価値観の多様性やクリエイティブな思考をわかりやすく伝えていただき、本当に勉強になりました。これからの時代を生きるのに必要な主体的な考えをもった子どもの育成について考えを深めることができました。

・子どもたちのために主体性を求めて指導していこうと思いました。 ただ、皆さんがおっしゃっていましたように、どこまで主体性を求めていくか、どこまで指導者が踏み込んで行くかは、大きな悩みどころだと感じました。指導者が日々、自分の教え子を誰よりも知ろうとすることで、教え子たちに合わせた自主性と主体性の線引きが見えてくるのかなぁとも思いました。 とても有意義な時間をありがとうございました。

・ANDプロジェクト、初参加でしたが すばらしい試みだと思いました。 1日を通して参加させてもらいましたが、ステージ側がメインになっている印象が強く、入り口側のプレイヤーに対しては手薄になっていると感じました。それぞれのセッションしてくださったコーチの方々には、とても工夫されていて尚且つ気付きの多いドリルになっていたと、大変勉強になるものでしたが アシスタントを2人、3人付けてくださると 指導を受けている選手にとってもより充実した内容になるのではないかと感じました。 今後、4回5回と更に充実したプロジェクトになる事を期待しまして感想をお送り致します。是非また参加させていただきます。 ありがとうございました。

フォトギャラリー

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