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ある眼科医の話
あるところに眼鏡が合わないといって病院にきた患者がいました。
そこで眼科のお医者さんは、
「僕のメガネはとても良い眼鏡だから、これをあなたにあげよう」
と勧めます。
患者からは「やはりこれでも見えない」と言われると
「そんなはずはない。私はこれでよく見えるんだから」
と言い返します。
「それでも見えないものは見えない」という患者に
「なんて人だ。こんなにあなたのことを考えていっているのに!」
「もっとがんばってみなさい。」
と言うのです。
こんな眼科にあなたは行きたいと思いますか?
もちろん「行きたくない!」という答えが返ってくるでしょう。
【7つの習慣 小学校実践記より】

眼科医の過ち
このお医者さんは何がまずかったでしょうか?
だって、真剣にこの人を良くしていこうと思っていますし、自分のメガネをかけることが一番の改善策だと信じて言っています。
がんばれと応援もしています。
しかし、みんなはこのお医者さんの話を聞きたいとは思いませんよね。

理解してから理解される
人がリーダーシップを発揮する時には、「相手に自分のことを理解してもらう」必要があります。
「俺はこう思う!」
「私はこうしたい!」
ということを相手に伝えられなければ、リーダーシップを発揮
することが難しくなります。しかし、そこに「落とし穴」があるのです。
人はついつい自分の意見を伝えることばかりに集中してしまいがちで
す。でも、相手の立場に立って伝えられなければ、この眼科のお医者
さんと同じことをしてしまうかもしれません。
相手に自分の意見を理解してもらいたかったら、まずは相手を理解することが大事になるのです。

参考資料:子どものスポーツのすすめより