毎日をちょっとよく。- モチベーション-

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やる気を科学する

 1945年、ドイツである実験が行われました。

 その実験では、受験者に対して「テーブルにロウが垂れないようにロウソクを壁に取り付けてください」という課題を出しました。そして、「この問題をどれくらい速く解けるか時計で測ります」と受験者に伝えました。受験者を2つのグループに分け、次のように指示を出しました。

 Aグループ:「どれくらい時間がかかるか平均時間を知りたい」

 Bグループ:「速く解けた受験者には賞金を出します」

結果、BグループはAグループよりも3分遅かったそうです。

【参考:1945年カール・ドゥンカー(ドイツ心理学者)行動科学実験より】

【参考:TED Talks やる気に関する驚きの科学より一部抜粋】

心の内から出るエネルギー

 この実験から分かったことは、「人は見返り(ご褒美)を目当てに行動すると思考を混乱させ、創造性を鈍らせる」ということです。

 日本ではよく「やる気」を別の言い方で「モチベーション」と言ったりします。モチベーションを生むために私たちは2つの決定をします。

 ①内発的動機づけ:自分で目的を決めて、行動する。 

 ②外発的動機づけ:ご褒美を目的として、行動する。

 よく「ご褒美があれば頑張れる」と言いますが、その頑張りは長続きせず、依存性が高まるだけでなく、人の思考や創造性を低下させてしまうことが科学的に証明されているのです。

                            【参考:モチベーション3.0 ダニエル・ピンク著より】

               【写真:FREE PHOTO ODANより】

自分がワクワクするものを見つけよう

 人が、一番大きなエネルギーを出せるときって、どんなときでしょうか?きっと、「やりたい!」「楽しい」「もっとやりたい!」と感じられるときだと思います。これまで出会った多くの書籍にも同じようなことが書いてありましたし、私の原体験を振り返ってみても自信をもって言えることです。

 みなさんは、近くの大人から「あれをしなさい!」「これをしなさい!」「あれはダメ!」「これもダメ!」と指示されることも多いのではないでしょうか?

 ですが、最終的にどんな行動をするのかは「みなさん自身」が選択することなのです。繰り返しになりますが、「人が一番大きなエネルギーを出せるときは、自分がワクワクしている瞬間」です。

 ぜひ、たくさんのワクワクを見つけて、自分の未来をデザインしていってくださいね。

私のワクワク①:2010年 音楽家を目指したDJ時代

私のワクワク②:2015年 教員を目指した勉強時代

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