毎日をちょっとよく。- 「できる」と「分かる」-

目次

学び方を磨く

 今日は「学び」について考えてみたいと思います。

 突然ですが、問題です。

 あなたの力をより高められるのは、どちらでしょうか?

A:自分だけで解くことができる問題100問

B:先生や友達のサポートがあれば解くことができる問題10問

 子どもの学びは3つに分けることができると言われています。

 ①自分だけでできる

 ②誰かのサポートがあればできる

 ③できない

 この中でも「誰かのサポートがあればできる」は、より自分の学びを高めることができると言われています。

参考:最近接発達領域説

   レフ・ヴィゴツキー(ロシア心理学者)提唱

「できること」と「分かること」は違う

 次は「できること」と「分かること」について考えてみたいと思います。

次の問題について、みなさんは解くことができますか?

 答えは、「底辺×高さ÷2」になります。三角形の求め方は、

小学校で習うので中学生にもなれば多くの人はできるのではないでしょうか。

 では、なぜ底辺と高さをかけて、2で割るのかを説明できますか?

「分かる」ことで、より理解が深まる

 私たちは、日常の中で「できるんだけど、分からない」ということが意外と多いことになかなか気づかず生活をしています。例えば、「ピアノが弾ける」「ダンスが踊れる」があります。ピアノをすらすら弾けたり、軽やかにダンスを踊れたりするけど、「なぜ弾けるの?」「なぜ踊れるの?」と人から聞かれたらなかなか説明することができません。

 できる:問題が解ける、ピアノが弾ける、ダンスが踊れる

    →行動に移すことができる

 分かる:なぜ、解ける?弾ける?踊れる?

    →説明する(教える)ことができる

 物事を本質的に分かるようになると、人に教えることができるようになります。学習において、人に教えることができるようになるとその理解度がとても深まると言われています。

              【アメリカ国立訓練研究所の研究より】

目次